
できることを探せばよか
これはNHK連続TV小説「舞いあがれ!」で、ヒロイン祖母役の高畑淳子さんの言葉です。当初、悩んでいたヒロインの舞ちゃんに高畑さんが優しく言葉掛けしていました。
ボクらの現場でもこのような場面によく遭遇します。
病気の進行、加齢に伴う機能低下などから、できていた日常生活動作が徐々にできなくなってしまう。失っていくモノが多くなると「何もできない…」。そして自然と心の元気も無くなってしまいます。
そんな時には…
“できることば探せばよか”
この言葉が頭の中に浮かんできます。
失っていくモノが多くなり、そのような気持ちになってしまうことはとてもよくわかります。しかし、現場ではお客様の状態によってできることは多くありますし、環境調整やトレーニングをすることでできるようになることも多々あります。
まだまだできることはたくさんあるんです。これまで関わらせていただいた患者様、お客様から教えていただきました。
できないことをできるようにサポートすることも大切ですがまずは「何もできない…」という気持ちに火を灯し、まだまだできる!!ということを知ってもらうこと。これが最も重要な作業と考えています。
「何かしてみようかな」
「できることはやろうかな」
「できることを探してみようかな」
そのような気持ちが持てるような関わりが、リハビリテーションセラピストには求められているように感じています。特に人生の転機において、そのような繋がりは重要だと考えています。
“あなたが背中を押すから頑張れる”
“あなたが応援するから前が向ける”
そんな存在でありたいです。
文責:眞珠 宗彦
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